2008年12月24日

青い鳥

観る予定はなかった映画。

ぴあを読んだら高評価だったので、昨日観にいってきました。




映画『青い鳥』公式サイト


いやぁ、何だか、ほんとにいい映画です。

阿部寛の演技、公式サイトでは「自然体」と表現してます。

吃音、どもりの教師役なんですが、本当に素晴らしい演技です。


うまく喋れない、だけど必死になって生徒たちに語りかけます。

たどたどしいその喋りに、生徒の中から笑い声がもれます。

すると、阿部扮する村内先生が言います。


「私は必死でやっている。君たちも必死になって受け止めてほしい」



実家がコンピニをやっていた男子生徒、野口。
同じクラスの男子生徒たちが彼に、店の商品をたかり始めます。

笑いながら彼らの要求に応じ、店のものを盗んでいた男子生徒。
彼らの要求に応えることで、コミニケーションをとっていたようにもみえます。

彼らのたかりの要求に応じきれなくなった時、男子生徒は自殺未遂を図ります。
希望に燃えて、コンビニ店をオープンしたばかりだった一家は、店を閉じ、他へ引っ越してゆきます。

担任の教師は、いじめを放置していたのではないかと問われ、休学。
そんな中、臨時教師として、市教育委員会から派遣されたのが村内先生でした。

彼は、自殺未遂を図った生徒の机を、倉庫から運び出して教室の元の位置に置かせます。

毎朝、教室に入るとその無人の机に向かって、「おはよう、野口君」と話しかけるのです。

で、机を持ち込んだことが、この事件を忘れかけていたクラスの生徒たち、先生たちを困惑させ、混乱させていきます。


昔、小学校5年か6年の頃ですから、36、7年前になります。

下校途中、クラスの男子何人かに、いじめに遭ったことがありました。
その時、そのいじめを終わらせ、救ってくれたのが、いつも一緒に帰る奴でした。

小学校の思い出というと、何故だかこのことが、今でもはっきり思い出せるんですね。



この映画では、主人公の男子生徒、園部が「自分が野口と一番仲が良かったのに、たかりを止められなかった。一緒になってたかってしまった。それが彼を自殺に追い込んだ」と思い悩みます。



村内先生は園部に言います。

「いじめられた者は、これから先、一生心に深い傷を負って生きていくんだ。
いじめた側はちょっとだけ反省して、時間が経てば忘れていく。だけど自分がいじめたという事を忘れちゃいけないんだ。だから、俺は忘れないように毎朝、野口に語りかける。それはいじめた者の【責任】なんだ」



映画の中で、はっきりしたセリフやナレーションはありません。
この村内先生もかつて自分の担任のクラスの生徒がいじめに遭っていたことを思わせるシーンが出てきます。

今だにその事で苦悩している先生を、阿部が見事な表現力で演じきっています。


伊藤歩扮する島崎先生。
村内先生に、自殺未遂事件の経緯や、学校の対応などを教えます。
そこにはほのかな恋心も感じさせます。

島崎先生が必死になって話しかける、うまく喋れない村内先生はただ黙って深々と頭を下げる。


映画のエンディングは、村内先生の、何かをやり遂げた、でも決してそれを主張するでもない、本当に自然体の表情の顔で終わります。


バックに流れる曲、聞いていたら「みんなさなぎ」という歌詞がありました。
あの頃の自分を、また思い出させてくれました。


お薦め度











posted by hyg-27 at 10:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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