歯のことでも映画のことでもありません。
この記事を書いたのはちょうど一年前なんですが、今だにページビューが一番多い。
これを越えるような記事を書きたいのですが、なかなか難しいですね。
2、3ヶ月前になりますが、
ラビバトラの本を買って読んでみました。ラジオで聞いただけのラビバトラ。
これは実際に本を読んでみなければと、本屋で買って読んでみました。
本のタイトルは「資本主義 最終章の始まり 大恐慌 2009〜2010」
奥付を見ると、去年の7月13日に初版第1冊発行となっています。
本の最初を読むと、書き終えたのは5月のようですね。
本の帯は「オバマはニューディールを超えられるか? 大予測! どうなる日本経済?」。
おおまかな目次は以下の通りです。
はじめに 連鎖する波綻の次の衝撃に備える
プロローグ 日本経済に関する5つの予測
第1章 オバマ政権に「21世紀のニューディール」は可能か
第2章 世界はどう動いているのか 〜金融・経済の激動〜
第3章 オバマ政策はアメリカと世界を変えるか
第4章「混乱」を超えて目指すべき道
エピローグ 日本とアメリカに新たな黄金時代が訪れる
以前に書いたブログの記事でもご紹介していますが、彼は『2010年に資本主義経済は崩壊する』と言っていました。
ところがこの本によると、資本主義は2010年に崩壊はしない! ようです。
また、日本経済についての予測では、
●日本経済は最低2年間、回復しない。
●日本円はさらに強さを増す。
1ドル80円になる局面もあり得る。
と言っています。
プラウト経済民主主義と彼が呼んでいる【経済システム】は2015年以降に実現するだろうとの事。
このプラウト社会が建設されるためには、プラウト経済学がさまざまな実践を伴って確立されなければならないが、それは早くて6年後、2015年以降になるだろう。
(205ページ)
今年2010年で、資本主義は終わりません!という事のよう。
彼が提案する新しい経済システムも、すぐには来ないらしいです。
昨年(2009年)前半の世界の動きを観ていて、予測を軌道修正したという事でしょうか。
プラウト経済民主主義とは如何なるものなのか。
ラビは、プラウドの特徴を、スローガン的に次のように書いています。
1 高い賃金
2 低い税金
3 広い持ち家
4 適正な物価
5 充実した福祉
6 汚染のない環境
(203ページ)
本当にこんな世界が来れば良いですが、、、
政党がよく掲げるスローガンと言えなくもないですが。
そして、このプラウドの実現のための政策として、
以下の4つを挙げています。
1 消費(需要)の範囲内での生産(供給)
2 適度な輸出入の規制
3 過当競争と環境汚染を生む自由貿易の制限
4 銀行金利の引き上げ
(203ページ)
どれもできそうもないように思えてしまいますが、どうなんでしょう。
これら4つを実行するための理論があるとのことで、
それは以下の3つの柱だと、書かれてあります。
1 世界中の資源とその活用の可能性は、人類全ての共有財産と認識する
2 資源を最大限に効率よく活用し、それを合理的に分配し、真の意味での個人と社会の進歩をめざす
3 諸悪の根源である富の集中を排除した、倫理的で合理的な利益分配システムを作り上げる
(204ページ)
『言うは易し、行うは難し』ではないかと考えてしまいますが、どうなんでしょうね。
プラウト経済民主主義は、資本主義や社会主義などが持つそれぞれの長所を組み合わせた新たな経済思想であり、経済政策なのだ。
(204ページ)
ラビ・バトラの本は日本では、この「資本主義 最終章の始まり 大恐慌 2009〜2010」が最新刊で、これ以降の新刊は出ていないようです。
彼の公式サイトでは、「新たな黄金時代」が最新刊となっています。
「大恐慌2009〜2010」というのは、アメリカでは発売されていないのでしょうかね。
たしかにこの本のエピローグは、「日本とアメリカ合衆国に新たな黄金時代が訪れる」となっています。
日本人向けに、日本人だけに書かれた本なのかもしれません。
今現在の世界情勢を、ラビ・バトラはどんな風に捉えているのか、予測に変更はないのか、彼は今、何を考えているのか、最新刊が待たれるところですね。
タグ:ラビ・バトラ
仰るとおり、私はプラウドについて、まだよく分かっていません。
プラウドの詳細について書かれている「新たな黄金時代」を読んだりして、勉強していきたいと思います。
改めまして、コメントを感謝します。